出産レポート、後編です!
分娩台に乗ってから
分娩台に乗った私は、「もうゴールはすぐそこ!!」と思っていました。
…が、そこからが長かった。
分娩台に乗ったらそのままいきんで出産!…というイメージだったんですが、助産師さんに「子宮口全開になるまではいきまないでくださいね。」と言われます…
子宮口全開になってないのにいきむと、赤ちゃんが苦しいらしいです。
でも、色んな人の体験談で聞いてた通り、体は自然といきもうとするからキツい…!
話によく聞く「ヒッヒッフー」の呼吸とか試していきみ逃ししてましたが、効果があるような無いような⁈
いきみ逃しがあんなに難しいとは…
さて、1時間もしないくらいで子宮口は全開に!
やった〜!これでついに終わりだ!
と、その時は解放感にあふれていました。(そんな訳ない。)
とにかく、ここからが本当に長かった…
何度いきんだか数えておけばよかったです(笑)
もうやだ〜ここまで頑張ったから残りは明日で!とか本気で頭をよぎったりしてましたが、一度始まると待ったなしなのが出産。(当たり前)
ひたすら陣痛の波に耐え、痛みの波が来るたびに渾身のいきみをかまします!
それでも、息子はちっとも降りてこない…
いきむとき、毎回助産師さんが指を入れてぐいーっと産道?を広げる動きをしてくれました。
これ、出産前は内診でされたらめっちゃ痛かったやつ!
でも、不思議と本当に痛くないんです!!
むしろ、いきむタイミングでその広げるやつやってくれると本当に楽で、やって欲しくて仕方なかったです!
いきむこと5時間?ぐらい。
あまりにも赤ちゃんが降りてこないので、少しでも出てきやすいように…と排尿を勧められます。
そんなの関係ある⁈と思いつつも、とにかく早く産んでしまいたくて何でもやってくれ状態だった私は尿道カテーテルを受け入れることに。
チクッとかキーンとか、そんな感じの陣痛とは違う痛みと共に、尿道カテーテル挿入…
そんなに痛くはないし、あっという間だけど、やっぱり痛かった…
尿道カテーテルも入れてもらって排尿もしたし、いきむのも段々上手になってきたと褒められたりもしましたが、どーにも赤ちゃんは降りてこない。
バースプランを産院には提出していて、「会陰切開はできるだけしたくないです。」とか書いてたんですが、そんな気持ち吹っ飛んでました。
実は、出産前は陣痛よりこの会陰切開の方が怖いと思っていました。
でも、すでにいきみ続けて陣痛の痛みに疲れ果てていた私は、「早く出てくるんなら会陰切開でも何でもしてくれ〜!!」という思いになってました。
分娩台に乗ってから6時間ぐらいした頃、やっと先生が登場!
助産師さんから話を聞いた先生は何度かいきむのを指導?してくださった後、会陰切開をすると言ってくださいました!(やった!やっとだ!)
一気に辺りに人が増え、準備が着々と整っていくのを視界の端で朦朧と見ていました。
そしてついに会陰切開の時!
一応麻酔してくださいました。チクっとしたけど、大した痛みじゃありません。
そこからパチンって感じの切られた音が。
拍子抜けするほど、ほとんど切られた感覚ありませんでした…
会陰も切ったし、いきんだら一気に出産だ〜!!
と思ったのに、まさかの出ない息子…
まだ続くの⁈って軽く絶望。
しかしここまできたらもう先生方も容赦無し。
会陰切開後、2度目のいきみと同時に助産師さんが私のお腹をぐーっと押してくださり(乗ってくださり?)一気にぬるっと出て行った感触が…!
ついに、出産を終えました〜!!
元気に泣く息子の声に一安心。
すぐに助産師さんが息子の顔を見せてくださいました。
疲れ果てて涙も何も出なかったけど、何とも言えない喜びと達成感でした!
その後、胎盤を出す処理を助産師さんがしてくださいました。
臍の緒を持って引っ張ってる模様…
「千切れないように、ああっ!そんな無理矢理やったら胎盤だけ残っちゃうでしょ!!」
って先生に言われながら頑張ってくれました…
ぬるっと温かいものが出て行って、私の場合は痛みはほぼなかったです!ラッキー!
その後「胎盤見ますか?」と言っていただいたので、見せていただくことに。
見た目は巨大なレバーって感じ。
写真も記念に撮らせてもらいました(笑)
そこからは変なハイテンションになってしまってた私…
先生が傷を縫ってくださるのですが、そのチクチクも陣痛に比べたら何のその!
全ての痛みは、陣痛に比べたら痛みの内に入らない!って感じの思考になってて、今思うと完全なる産後ハイ。
何針縫ったかは分かりませんが、10針以上なのは確かだと思う…
縫合も終わり、こうして私の初めての出産は無事に終了しました。
未完成婚でも、ちゃんと出産できました〜!(本当に、良かった…)
出産は「私が」するもの
病院から渡された出産ガイドのしおりに書かれた言葉なのですが、
「自分で産むんだ」という意志が大切
という一文が今でも印象に残っています。
出産は先生にも助産師さんにも手伝うことしかできないもの。
赤ちゃんは勝手に産まれて来る訳ではなく、母親がいきまないと出てこない。そのいきみは、「私」にしかできない。
分娩台の上では、周りに人はいてもある意味孤独です。
「誰かがどうにかしてくれるだろう」という思いがあると、分娩台でちょっとメンタルやられるかもしれません。(私がそうでした笑)
これから出産に臨まれる方は、ぜひ頭の片隅にでもこの事を覚えておいていただけるといいのかなと思いました。
まとめ
私の出産レポート、長々と書きましたが読んでくださってありがとうございました!
未完成婚と言えども、普通の出産とほぼ変わらなかったのではないかと思います。
内診は普通の人より痛く感じたのかもしれないけど…
このレポートがあなたの勇気になりますように、心からお祈りいたします。